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秒速5センチメートル

IMG.jpg
秒速5センチメートルが山形でやっと公開されたので見に行ってきました。
画像はそのとき買ってきたパンフレット。
便箋に入ったカード型のものです。

予告編は何度も、それこそ携帯に入れて時間がある時に繰り返し見るほど見ていました。
監督を務める新海誠の他作品である「ほしのこえ」や「雲のむこう、約束の場所」も見ていたので作風も知っています。
それでも心に残るいい作品です。
事前の考えでは「絵が綺麗」「泣きたくなるんじゃないか」などといったことを思っていました。
しかし見に行った後はこの感情を表す言葉が見つかりませんでした。
悲しいではなく、もどかしいでもなく、青春という一言でも片付けられず。
ただ心に残り、ただ余韻が残る。
そんな作品でした。

以下ネタバレ。


一話目「桜花抄」は主人公、遠野貴樹が小学校のクラスメイトであり中学と同時に引っ越して行った篠原明里の元へ向かうストーリーです。

電車を乗り継ぎ、東京から栃木へと向かうが、大雪によりダイヤが乱れ、その度に明里が帰ってしまったのではという不安と、明里が不安になっていないかという焦りが去来します。
そして車内で待つ時間に思い出される、中学進学と同時に転校することになった明里へと投げかけた心ない一言への後悔。
そういった色々な感情が混ざり合い、貴樹を襲ってきます。
約束の時間19時を大きく遅れ、23時に到着した貴樹を迎えたのは待ちくたびれて眠る明里でした。
二人は手紙に書かれていた、書いた冬でまだ花を咲かせていない桜の木を見上げ、貴樹は自分の不甲斐無さを悟り、恋の終わりに気づかされました。

いつまでも一緒にいられると思っていた相手がいなくなり、そして自分もまた同じ場所にはいられないと悟る。
時間という大きな重しが圧し掛かり、子供にはどうすることもできない。
助けてくれるヒーローもいない、自分がヒーローにもなれない。
どうしようもない現実を突きつけられて、それでも、それでもと願ってしまう。
そんな葛藤を感じました。


二話目「コスモナウト」は鹿児島県種子島に越した貴樹を、高校の同級生、花苗の目線で見ます。

現実を知り、大人への階段を一段進んだ貴樹を他の男子とはどこか違うと感じ、花苗は惹かれてしまいます。
それは花苗自身が感じる、将来がどうなるのかわからないという不安を解決してくれるかもといった希望も一緒に込められていたのかも知れません。
他の部に所属している貴樹が終わるのを見計らって一緒に帰り、距離を縮めようとします。
貴樹の優しさに花苗は距離が縮まっていっているように感じるが、貴樹は花苗と帰りながらも花苗を見ず、何かに思いを馳せていることに気づいてしまいます。
何かというのは物語上では明かされません。
出す相手もいないメールを打っては消す。そんなことを貴樹は繰り返します。


第三話であり、表題作「秒速5センチメートル」では、時間軸は社会人になった貴樹の、おそらく現在になります。

社会人となり、日々の暮らしの中で青春という石を少しずつ削られていく思いをしていきます。
栃木へ行ったときは心の底から欲しかった何か。その何かを手に入れて、その何かを使って留めておきたいものが無くなってしまっていました。
可能性はたくさんありました。
二人が、もしくは貴樹か明里か、どちらかでもいいから一通の手紙を書けば二人の未来は重なっていたのかもしれません。
でもそれは可能性でしかなく、二人の未来は重ならなかったのです。
貴樹は自分の思い出が削られていくのが我慢できず、会社を辞めます。
明里はOLになり、貴樹ではない誰かと結婚します。
二人は高校時代に何度もポストを眺め、手紙が来るかと確かめていました。
心は通っていたはずなのに、可能性は可能性にしかならず、たった一通の手紙がないまま未来は重ならなかった。


一話だけなら現実を見せ付けられた少年の青春という話だったと思います。
しかし三話まで見てしまうと、それは青春という一言では語れず、悲しみでももどかしさでもない何か。
これを一言で表す言葉を俺は持っていません。
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2007年05月19日 映画 トラックバック(0) コメント(0)












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